みんなの暮らしと工夫

コロナ禍の悩み

ほかの患者さんの経験を知ることで、自分の悩みを解決する糸口を見つけたり、ヒントを得ることができます。是非、ご参考ください。

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*UC=潰瘍性大腸炎 CD=クローン病

通院について

こんにちは。私は中学の時にクローン病(CD)を発症して今年で15年目ぐらいです。新型コロナの影響で、友達と気軽にランチもできなくて少しストレス溜まり気味…。でも、ここなら大好きなハーブティーを飲みながら、安心して、みんなとお喋りできるから嬉しいです!新型コロナは基礎疾患があると重症化しやすいとか聞くと、炎症性腸疾患(IBD)の治療で通院するのも不安になるけど…、みんなは、どうしてますか?

かんな(CD)

最初に緊急事態宣言が出た頃は、情報不足もあって不安で通院を延期したこともあったけど、今は2カ月に1回、マスクや消毒など対策しながら通院しています。IBDの友達の中には、コロナの影響で通院先のIBD外来が休診になったという話も聞くよ。いろんな事情で通院が難しくなった時は、オンライン診療を探してみるといいかも。僕のIBDの友達も、電話での診療を利用してる人がけっこう増えてるよ!

かずや(CD)

薬について

なるほどー。たしかにニュースなど見てると不安になりますよね。どうしても不安な時は、オンライン診療は便利かもですね♪私は職場が病院なので、むしろ職場にいたほうが「感染リスクが高い!」という感じです。
ところでみんなは、お薬のことはどうしてますか?私は仕事の関係で、医師や医療従事者の同僚に気軽に聞ける機会があったんだけど、その時、「IBDの学会や、コロナとIBDに関するサイトに情報が掲載されることがあるよ」と教えてもらいました!サイトの内容を参考に、主治医に確認したら、やっぱり「まずは病気の活動性を抑えることが重要だよ」と聞いて、私の場合はお薬を続けた方がいいんだなって、疑問が解消しましたよ♪

ゆりこ(UC)

僕は中学の時に潰瘍性大腸炎(UC)になって、今年で5年目くらいなんですけど、やっぱり持病があったり免疫を抑える薬を飲んでると感染リスクが高いのかな?と不安になることもありましたよ!でも、主治医に薬とコロナの話を相談して、僕の場合は今の薬を服用しつつ、体調に異常があればすぐに連絡すればいいと教えてもらったことで前向きになりました!今は「毎月1回確実に通院できるように健康でいよう!」と気持ちを切り替えて、マスク、手洗い、うがい、消毒を地道に繰り返して対策してます。

けんと(UC)

私はやっぱりIBDの学会のHPとか見て、「薬はこれ飲み続けていいのかな?」っていうのを調べたり、あとは他の人がどんなふうに思ってるのかなというのは、同じIBDの人のSNSを見たりしてます。あとは、やっぱり仕事でストレスが溜まるので、体調の悪い時は、主治医に相談しているかな。体調は、やっぱり個人差があるから。

よしこ(UC)

検査について

大腸の内視鏡検査、僕は、昨年の10月にやったよ。毎年10月、11月あたりにやるんだけど、今回コロナの影響で延期になるかなと不安でした。でも、ちょっとカリウムの数値が下がって検査入院する機会があって、「せっかく入院したんだから、この機会に内視鏡もやっちゃおう」って、いつも通りにやってもらえました!IBDの学会のHPとかを見ると、内視鏡検査は飛沫が飛ぶということで延期になることもあるって情報もあるので、自分の体調や症状をちゃんと主治医に相談して、検査するかどうか決めてもらうのが重要だね!

あきと(CD)

昨年の春くらいに日本消化器内視鏡学会が、基本的には内視鏡検査やらないようにというようなコメントを出したらしくて、たしかに前半は、わりと控えた病院もあったみたい。IBDの友達も内視鏡は延期にしてる人が結構多かったかな。ただ、今年の1月、2回目の緊急事態宣言の時にちょうど通院だったので、主治医に「検査受けたいって言ったら受けられる状況なんですか?」って聞いたら、私が通っている病院は、今はセーブしていないそうです。あと、内視鏡ではないけど、便の検査で、腸の状態を補助的に確認できることも教えてもらいましたよ!

しおり(CD)

入院について

僕が入院した時も、ほんとに入院患者さんが少なくて、なんだか寂しい感じだったな。看護師さんの方と話して、いろいろ情報収集したいなとも思ったけど、感染予防のためになるべく雑談をしないよう、すごく心掛けているのが空気で伝わってきたし。ああ、これはコロナの影響だなって、感じたよ。

かずや(CD)

看護師さんはじめ、医療関係者の人に、ちゃんとしたことをいろいろ聞きたい気持ち、すごくわかるな。基本的には、主治医の先生に会うのは通院の時だけだし。ワクチンのこととかも、ニュースだけだと、よく分からないし…。みんなは、どんなところで情報収集してますか?

めぐ(CD)

コロナとIBDに関連する情報収集

みんなとは違うかもしれないけど…、僕はあえて、いろんな情報を入れすぎないようにしてるかも。今、TVつけると、ただでさえ毎日コロナっていう状態だし、SNSも。それを全部入れてると、ちょっと情報過多になって、よけい不安が広がっちゃうんじゃないかなって思ったんだよね。IBDはやっぱりストレスとかも影響する病気だから、主治医の先生の話とか、信用できるIBDの学会といった公的なサイトの情報とか、ほんとに必要最低限なことだけ取り入れるようにしてる。

ゆうと(UC)

それ、すごいいいと思う!ITがすごい発達した時代だからこそ、なるべく取捨選択を上手くして、自分に有益な情報をとにかく頼りに治療をつづけてくっていうのが一番大事だって、僕も同感! 最近はそんなにやってないけど、発症した頃は、食事の記録をつけるようにしてて、そこから自分には何が合って、何がダメなのかが、シンプルに見えてきた経験があるんだけど。上手く言えないけど、情報もやっぱりシンプルにしたほうが、楽な気がする。

まさき(CD)

情報を上手くとるって、すごく同感!初めての緊急事態宣言の時も、なんかそれだけで心理的ストレスをかなり感じたし。だから私もそこでシャットアウトして、IBDの学会のサイトとか、公的なサイトの情報を参考にするように意識してます。あと、これはストレス解消の意味もあるんだけど、IBDの患者会は、私にとってはすごく大事な情報ツールかも。コロナ禍で、実際に集まることはできなくても、オンライン座談会を開いてくれたり、定期的に会報誌やメール配信もしてくれるので、つながってる感じが心強いの♪

まさみ(CD)

ストレス解消について

コロナ禍で、僕もなるべく外に出ないようにしてるけど、それって、ほんとストレス溜まりやすいよね。急におなかが痛くなるなどの症状が出た時のために、トイレの場所は常に把握してるけど、コンビニもトイレを貸さないところが増えてきてるし…。みんなは、ストレス対策、どうしているの?

かずや(CD)

私はとにかく、よく寝て、よく食べて、よく動こう!前からそうだったけど、コロナ禍になって、より気をつけてるかなって思います。休みの日は、軽くジョギングをしに行ったり、あと最近、動画サイトで宅トレにはまってます♪家で筋トレするだけですけどねー(*^-^*)ただ、何が病気に良いか悪いかはやっぱり自己判断ができないので、主治医には、ちゃんと食事や日常生活の注意点を聞くようにはしているよ!

みき(CD)

僕も、運動は気をつけてるかな。基本は、スクワット20回を5セット、後は外で縄跳びをできる時にやるだけだけど。やっぱりやった日って体温が上昇して、血流がよくなった感じがするし、気持ち的にもポジティブになる気がする。動かないことって、やっぱり体にすごい悪いなっていうのを、このコロナ禍であらためて感じたかも。

まさき(CD)

うん、あと食事も大事だよね。普段より家にいる機会が増えたから、やっぱり、ついお菓子を食べちゃいがちになる。できるだけ「セーブ・セーブ」って自分に言い聞かせるようにしているんだけど、あんまり我慢するのも逆にストレスだから、あえて一番好きなお菓子を買わない、二番、三番目ぐらいに好きだなっていうお菓子を買ってくるという対策をとってます♪

てつ(UC)

僕も気を抜いたらすぐラーメン食べに行ってしまうたちなので、なるべく自炊するようには気をつけてます。ただスーパーとかって、やっぱり人が多いでしょ?それで、食材の宅配サービスを頼んでみたり、人の少ない時間帯に買い出しに行くようにしたりして、工夫しているよ。

ひでお(CD)

私も、てつさんと同じで間食が増えちゃったので、今は特に脂質はとり過ぎないようにしようと気をつけてます。ストレスが溜まって、どうしても食べたくなったら、おいしい出汁だけのスープを飲んだり。あとは、掃除かな。外食もほぼできなくなって、楽しみは減ってしまったけど、とにかくまずは感染を防いで、安心して生活しようってことで、家の片づけをしたら、部屋がきれいになって気持ち良くなりました♪

さくら(UC)

ほんとですよね!そして、ストレス解消といえば、こうやってみんなと意見が交換できるって、ほんと大事だと思いました♪外出できなくても、家族とか身近な人に、今日、自分が思ったことを一つでも話したりとか、たまに友達とZoomで話したりとか…、何かそういうささいなことが、すごいデトックスになるんだなぁって。コロナについても、いろいろ不安解消できたし!またこのカフェで、みんなとお喋りさせてくださいね。

かんな(CD)

皆さん、コロナ禍において様々な不安がある中ストレスを溜めないように、とてもよく工夫されていて、安心しました。
現時点では、IBD患者さんが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染または発症するリスクが、一般の方より高くなるという報告はありません。ただし、お薬や体調などの影響も考慮する必要があります。また、感染症はCOVID-19だけではありませんので、これまでと同様に感染防護対策をしっかり続けてくださいね。

【感染防護対策】
・3密(密閉・密接・密集)を回避する
・手洗い(手洗いができない場合は手指の消毒)
・マスクの着用
・大声を出すのを避ける
・十分に換気する

新型コロナウイルス感染症対策としても、まずは炎症性腸疾患(IBD)の症状が落ち着いていることが、もっとも重要です。
ですから、通院や治療についても自己判断での中断はせずに、必ず主治医に相談してくださいね。
なお、症状が落ち着いている方は、外出機会を減らすために通院間隔を延長することが可能なことがありますので、希望がある場合は、主治医に相談してみましょう。
また、もし感染した場合の薬の服用、さらに新型コロナワクチンの接種についても、自己判断せず、主治医に十分に相談してください。

監修:杏林大学医学部付属病院 消化器内科 教授 久松 理一 先生

参考文献:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下における炎症性腸疾患(IBD)患者さんへのお願い

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